さわやかな季節になって来た時期に活発に活動する虫たち。
その中でも見た目から気持ち悪い蛾が活動するのが一般的に春から秋の時期になります。
どこからともなく飛んできて、家の中のワードローブやクローゼットに入っては大切な服に穴をあけたり、食料を置いてる場所に入っては食品を汚染する害虫。
そんな蛾や虫に効果のある虫よけハーブをご紹介します。
蛾が嫌うハーブ10選
蛾が嫌うハーブ10選
- ラベンダー
- シトロネラ
- ペパーミント
- ローズマリー
- タイム
- バジル
- レモングラス
- ユーカリ
- ニオイアオイ
- ゲラニウム
の10種類があります。
それぞれのハーブをご紹介します。
ラベンダー
ラベンダーは、最も人気のある虫よけハーブの一つです。
主要成分であるリナロールは、ラベンダーの香りの特徴であるフローラルで甘い香りの成分です。
この香り成分のリナロールが、蛾や虫に対して忌避効果があることが研究によって示されています。
また、リナロール以外にも様々な成分が含まれており、これらの成分が複合的に作用することで、より虫よけの効力を発揮していると考えられます。
シトロネラ
シトロネラは、強いレモンのような匂いが特徴です。
シトロネラに含まれるシトロネラールがその特徴的な香りの成分で、その香りに虫を寄せ付けない忌避効果があります。
ペパーミント
爽やかなメントールの香りが特徴です。
メントールの強い香りが、蛾や虫にとって不快で、近くには寄り付かない傾向があります。
ローズマリー
ローズマリーは、スパイシーでハーブのような匂いが特徴です。
この匂いは、蛾だけでなく、ハダニやアブラムシなどの害虫にも効き目があります。
タイム
タイムは、温かみのあるハーブのような香りが特徴です。
この香りは、蛾だけでなく、ノミやダニなどの寄生虫を寄せ付けにくく効力があります。
バジル
バジルは、スパイシーで爽やかな匂いが特徴です。
シネオールやリナロールを含むため、スパイシーな匂いに虫を寄せ付けにくい効能が期待できます。
レモングラス
レモングラスは、レモンのような爽やかな香りが特徴です。
そのレモングラスの香り成分に、虫を寄せ付けない忌避効果があります。
ユーカリ
ユーカリは、強いメントールの匂いが特徴です。
シトロネラールやユーカリプトールなどの成分を含むため、蛾にも効き目があります。
ニオイアオイ
ニオイアオイは、独特な甘い匂いが特徴です。
この匂いは、蛾だけでなく、アリやハチなどの昆虫にも効き目があります。
ゲラニウム
ゲラニウムは、爽やかなフローラルな香りが特徴です。
この香りは、蛾だけでなく、ハエや蚊などの昆虫にも効き目があります。
蛾の生態と被害
蛾の生態と被害
- 蛾の種類と特徴
- 蛾が好む環境
- 蛾による被害
上記3つがあります。
それぞれを詳しくご紹介します。
蛾の種類と特徴
蛾の種類
世界には約16万種もの蛾がいると言われています。
種類が多く、分類も複雑ですが、代表的な分類としては以下のものがあります。
- アトリウム上科:ヤガ、ツノモスズメ、アオバモドキなど
- オオヨコバイ上科:オオヨコバイ、フタオモドキなど
- コオロギモドキ上科:コオロギモドキ、ヒカリコムシなど
- チョウ目:チョウ
これらの分類に加え、生態や形態に基づいた分類もされています。
蛾の特徴
蛾は、チョウと比べて以下の特徴があります。
- 触角:糸状や櫛状など、先端が棍棒状にならない。
- 口:ストロー状に細長く伸びた口吻と呼ばれる。
- 活動:夜行性が多い。
- 体:太い。
- 翅:三角形または丸みを帯びた形状。
- 色彩:地味なものが多い。
しかし、これらの特徴は必ずしも当てはまるとは限りません。
昼行性の蛾や、鮮やかな色彩を持つ蛾も存在します。
蛾が好む環境
蛾は、夜行性の昆虫です。
そのため、以下の環境を好みます。
- 暗い場所:昼間は活動せず、暗い場所に隠れています。
- 湿度の高い場所:乾燥した場所は苦手です。
- 静かな場所:騒音があると活動しにくくなります。
- 花の蜜や樹液:成虫は花の蜜や樹液をエサとしています。
- 産卵場所:メスは、植物の葉や枝などに卵を産みます。
蛾が嫌がる環境
逆に、蛾は以下の環境を嫌います。
- 明るい場所:光に集まる習性があるも、長時間光に当たると死んでしまうこともあります。
- 乾燥した場所:乾燥した場所は苦手です。
- 騒音:騒音があると活動しにくくなります。
蛾による被害
衣服への被害
蛾の成虫は、衣服に卵を産み付けることがあります。
孵化した幼虫は衣服を食害し、穴を開けたり、生地を傷めたりします。
食品への被害
一部の蛾の成虫は、穀物や乾物などの食品に卵を産み付けることがあります。
孵化した幼虫は食品を食べ、腐敗させることがあります。
人体への被害
一部の蛾の成虫は、皮膚に触れると、かぶれや発疹などの症状を引き起こす可能性があります。
蛾が嫌うハーブを使った対策
蛾が嫌うハーブを使った対策
- 蛾が嫌うハーブの選び方
- 蛾が嫌うハーブの利用方法
- 蛾が嫌うハーブの注意点
上記の3つあります。
それぞれを詳しくご紹介します。
蛾が嫌うハーブの選び方
蛾の対策に有効なハーブはいくつかありますが、最も有効なのはラベンダーです。
ラベンダーは、蛾だけでなく蚊やハエなどの他の虫にも効き目があり、爽やかな香りが人気です。
その他、ペパーミント、レモングラス、ユーカリ、ローズマリーなどのハーブも蛾や虫よけに有効です。
これらのハーブは、それぞれ異なる香りを持っているので、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
その他の選び方のポイント
- 香り:好きな香りを選ぶと、ガーデニングも楽しめます。
- 見た目:花や葉が美しいハーブを選ぶと、庭やベランダの景観を良くすることができます。
- 栽培難易度:初心者でも育てやすいハーブを選ぶと良いでしょう。
蛾が嫌うハーブの利用方法
蛾は、衣類や食品を虫食いしてしまう害虫です。
蛾や虫が嫌うハーブを利用して、衣類などを虫食いから守る方法はいくつかあります。
代表的なハーブの利用方法をご紹介いたします。
衣類の防虫
ハーブを直接衣類に付ける
乾燥させたハーブを布袋に入れて、衣類と一緒にクローゼットやタンスに置いておく。
ハンガーに直接ハーブを束ねて吊るしておく。
サシェを作って、衣類と一緒に収納する。
ハーブオイルを使う
ハーブオイルを布に染み込ませ、衣類に吹き付ける。
ハンガーにハーブオイルを染み込ませた布を巻いておく。
食品の防虫
ハーブを直接食品に付ける
シナモン、クローブ、ローリエなどのハーブを布袋に入れて、食品と一緒に密閉容器に置いておく。
ハーブを乾燥させて、食品に直接振りかける。
ハーブオイルを使う
ラベンダーオイルやペパーミントオイルなどを布に染み込ませ、食品を包む布や容器に拭き付ける。
屋外での虫よけ
ハーブを植える
蛾が嫌がる匂いのするハーブを庭やベランダに植えることで、有効的に虫を寄せ付けにくくすることができます。
ハーブの鉢を置く
ハーブの鉢を玄関先やベランダなど、蛾が入って来る場所に置くことで、虫を寄せ付けにくくすることが期待できます。
ハーブサシェを作る
乾燥させたハーブを布袋に入れてサシェを作り、玄関先やクローゼットなどに置くことで、虫を寄せ付けにくくすることが期待できます。
蛾が嫌うハーブの注意点
ハーブは虫を寄せ付けにくくする効力が期待できますが、蛾に対しては注意が必要です。
蛾が嫌うハーブとしてよく挙げられるのは、シトロネラ、レモンバーム、ペパーミント、ラベンダーなどです。
しかし、これらのハーブであっても、栽培方法や使い方によっては有効な結果が得られなかったり、逆に蛾を引き寄せてしまう場合もあります。
他にも以下の注意が必要です。
- ハーブの香りは人によって好みがあります。強い香りが苦手な場合は、使用量の調整を。
- ハーブは効能が持続するわけではないので、定期的に新しいハーブを用意する必要があります。
- ハーブによっては、妊娠中や授乳中の方、アレルギー体質の方などは使用を控えた方がよい場合があります。
蛾が嫌うハーブその他の対策
蛾が嫌うハーブその他の対策
- 蛾の侵入を防ぐ
- 蛾を捕獲する
上記の2つがあります。
それぞれを詳しくご紹介します。
蛾の侵入を防ぐ
窓や網戸に隙間を作らない
隙間テープや網戸を隙間なく取り付け、蛾の侵入を防ぎます。
換気扇に防虫ネットを取り付ける
換気扇は蛾の侵入経路になりやすいので、防虫ネットを取り付けて対策しましょう。
玄関やベランダの隙間を塞ぐ
玄関ドアやベランダの隙間をコーキングなどで塞ぎ、蛾の侵入を防ぎます。
蛾を捕獲する
虫取り網で捕まえる
最も基本的な方法です。
網を大きく広げて、蛾が飛んできたらすっぽり包み込みます。
ペットボトルで捕まえる
ペットボトルに洗剤水を入れ、蓋に穴を開けます。
蛾が光に誘われて穴に入り、洗剤水で溺れて捕まります。
粘着テープで捕まえる
窓や壁に粘着テープを設置することで、蛾が止まった際に捕獲できます。
殺虫剤を使用する
市販の殺虫剤を直接噴霧したり、燻煙剤を使用したりすることで、蛾を駆除することができます。
ただし、薬剤によっては人体やペットに害を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
フェロモントラップを使用する
特定の蛾の種類に対してフェロモンを使用し、引き寄せられた蛾を捕獲します。
専門業者に依頼する
蛾の数が多く、自分で駆除するのが難しい場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。
まとめ
蛾が嫌うハーブを紹介してきました。
ハーブには蛾や虫よけに有効な成分を含むものも多いですが、薬剤とは異なり安心安全に利用することができます。
様々なハーブの特性を理解して、用途に合ったハーブを選ぶことで衣類や食品の防虫にも役立てることができます。
もちろんハーブの使用にも注意点はあります。
小さいお子様やアレルギーのお持ちの方は注意が必要ですが、植物本来の力を利用することで人間の体に害が少ないオーガニックな素材として最適だと思いますので、ハーブをぜひ蛾の対策に利用してみて下さい。
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