ラベンダーが茶色くなった!枯れる前に試すべき5つの対処法

ハーブ

ラベンダーは地中海原産の植物で、香りもよくリラックス効果があるということで日本では大変人気のあるハーブです。

しかし、育て方によっては、葉が茶色くなってしまうことがあります。

そんなラベンダーの葉が茶色くなった原因と枯れる前に試して頂き5つの対処法をご紹介いたします。

ラベンダーが茶色くなる原因

ラベンダーが茶色くなる原因は

  • 水不足
  • 日照不足
  • 根腐れ
  • 病害虫
  • 害獣
  • 暑さ・寒さ
  • 剪定の切り口
  • 植え替えのダメージ
  • 老化

の9つあります。

それぞれの内容を確認して下さい。

水不足

ラベンダーは乾燥に強い植物ですが、適切な水やりが不可欠です。

土が乾いたらたっぷりと水を与え、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水やりしましょう。

ただし、水を与えすぎると根腐れの原因となるので注意が必要です。

日照不足

ラベンダーは日当たりの良い場所を好みます。

日照不足になると、葉が茶色くなって枯れてしまうことがあります。

日当たりの良い場所に移動するか、必要に応じて人工照明を補いましょう。

根腐れ

水はけが悪い土壌で育てると、根腐れを起こしてしまうことがあります。

根腐れすると、葉が茶色くなり、根が黒く腐ってしまいます。

根腐れを起こした場合は、腐った根を切り取り、新しい土で植え替える必要があります。

病害虫

ラベンダーは、うどん粉病やハダニなどの病害虫に被害を受けやすい植物です。

病害虫が発生した場合は、適切な薬剤で駆除する必要があります。

害獣

アブラムシやコナジラミなどの害獣がラベンダーに被害を与えることがあります。

害獣が発生した場合は、殺虫剤で駆除するか、物理的に取り除く必要があります。

暑さ・寒さ

ラベンダーは暑さや寒さに弱い場合があります。

真夏や真冬は、日陰に置いたり、室内に取り込んだりして、極端な高温や低温を避けましょう。

剪定の切り口

剪定後に切り口が乾燥して、茶色く枯れてしまうことがあります。

剪定後は、切り口に癒合剤を塗布して保護しましょう。

植え替えのダメージ

植え替え時に根を傷つけてしまうと、茶色く枯れてしまうことがあります。

植え替えは、適切な時期に行い、根を傷つけないように注意しましょう。

老化

ラベンダーは多年草植物ですが、数年の経過で株が老化し、茶色く枯れてしまうことがあります。

老化による枯れの場合は、諦めて新しい株を植え替える必要があります。

ラベンダーが茶色くなった時の5つの対処法

ラベンダーが茶色くなった時の対処法

  • 水やりの見直し
  • 日当たりと風通しの確認
  • 剪定
  • 植え替え
  • 病害虫の駆除

の5つあります。

それぞれの対象法を確認して下さい。

水やりの見直し

水不足の場合
葉が全体的に茶色くなり、枝が枯れてくることがあります。土壌が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

根腐れの場合
葉が黄色くなり、根元から茶色く枯れてきます。

水はけが悪い土壌や、鉢底に水が溜まっている状態が続くと起こります。

水やりの頻度を減らし、土壌が乾いてからたっぷりと水を与えます。

また、鉢底に穴が開いている鉢を使用し、水はけの良い土壌で育てましょう。

日当たりと風通しの確認

ラベンダーは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

日当たりが悪い場所や、風通しの悪い場所に植えてある場合は、別の場所に植え替えましょう。

剪定

開花後や、茶色く枯れた部分を剪定することで、新しい芽の成長を促すことができます。

剪定時期は、5~7月頃が適しています。

植え替え

ラベンダーは根詰まりしやすい植物です。

鉢植えの場合は、2~3年に1回を目安に植え替えてください。

植え替える際は、一回り大きな鉢に植え替え、新しい土を使用します。

根腐れしている場合は、腐った根を取り除いてから植え替えます。

病害虫の駆除

アブラムシ、ハダニ、うどんこ病などの病害虫が発生している場合、適切な薬剤で駆除しましょう。

ラベンダーの育て方と注意点

ラベンダーは、地中海原産のシソ科の多年草植物で、美しい花と芳香のある葉が魅力的なハーブです。

比較的育てやすく、初心者でも挑戦しやすい植物です。

栽培品種

ラベンダーには様々な品種があり、代表的なものは以下の通りです。

  • イングリッシュラベンダー:最も一般的で、花色が豊富で香りが強いのが特徴です。
  • フレンチラベンダー:イングリッシュラベンダーよりも耐寒性が強く、初心者におすすめです。
  • スパニッシュラベンダー:葉が細く、暑さに強いのが特徴です。

植え付け

ラベンダーの植え付け適期は、地域や品種によって異なりますが、一般的には以下の通りです。

  • 関東以南: 秋の早いうち (9月下旬~10月頃)
  • 関東以北: 春 (4月~5月頃) または 秋 (9月~10月頃)

寒冷地では、春に植え付けると夏越しが難しいため、秋植えがおすすめです。

一方、温暖地では、春と秋どちらの植え付けも可能です。

品種による違い

ラベンダーの種類によっても、適した植え付け時期が異なります。

  • イングリッシュラベンダー (アングスティフォリア系):秋植えがおすすめ
  • フレンチラベンダー (ストエカス系):春植えまたは秋植え
  • スパイクラベンダー:春植えまたは秋植え

高温多湿に弱いイングリッシュラベンダーやラバンディン系は、秋に植え付けると、開花時期までにしっかりと根が張って夏越ししやすくなります。

水やり

ラベンダーの水やり頻度
ラベンダーは乾燥を好む植物なので、水やりは控えめにします。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いて白っぽくなったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

地植えの場合は、根付いたら基本的に雨任せで大丈夫です。

ただし、夏場や乾燥が続く場合は、様子を見ながら水を与えます。

水やりのタイミング

  • 鉢植え:土の表面が乾いて白っぽくなったら
  • 地植え:根付いたら基本的に雨任せで大丈夫。ただし、夏場や乾燥が続く場合は、土が乾いたら

水やりの時間帯
水やりの時間帯は、朝がおすすめです。

日中に水を与えると、葉が蒸れてしまうことがあります。

その他の注意点

  • ラベンダーは過湿を嫌い根腐れしやすいので、水やりには注意が必要です。
  • 葉に水をかけると病気の原因になるので、株元に水を与えましょう。
  • 雨が続く場合は、鉢植えを軒下などに移動させて、過湿を防ぎましょう。

肥料

ラベンダーは肥料を与えすぎると弱ってしまうので、適量を与えることが大切です。

特に夏は肥料が効いていると茎葉が徒長し、蒸れて傷みやすくなりますので注意が必要です。

施肥時期

  • 春:3月下旬から蕾が見えてくる頃まで
  • 秋:10月(四季咲きは開花が終わるまで)

肥料の種類

  • 元肥:植え付けや植え替え時に、緩効性肥料を土に混ぜ込む。
  • おすすめ:マグァンプK
  • 追肥:成長期に、1ヶ月に1回のペースで緩効性肥料を土の上に置く。
  • おすすめ:ハーブ・香草の肥料

その他
梅雨入り前には肥料をすべて取り除く。

冬は施肥しない。

剪定

ラベンダーの剪定時期は、大きく分けて3つあります。

梅雨入り前(3〜4月)

  • 剪定内容:細い枝や内側に伸びている枝を中心に剪定し、風通しを良くする
  • 目的:風通しを良くすることで、病害虫の発生を防ぐ
  • 注意事項:新芽が出ている場合は、傷つけないように注意する

開花直後(4〜9月)

  • 剪定内容:花が終わった枝を根元から切り落とす
  • 目的:見た目を整え、次の花の芽を促進する
  • 注意事項:花がまだ咲いている枝は切らない
  • 香りを最大限に楽しみたい場合は、開花直後に剪定するのがおすすめです。

秋から冬(10〜12月)

  • 剪定内容:全体の3分の1程度、つけ根から切り落とす(強剪定)
  • 目的:株を若返らせる、形を整える
  • 注意事項:剪定後、寒肥を施す。強剪定は、3年目くらいから行うのが理想です。

剪定方法時の注意点

剪定ばさみは切れ味のいいものを使い、枝を潰さないようにする。

剪定後は、切り口に癒合剤を塗る。

剪定した枝は、堆肥などに混ぜて処分する。

夏越し・冬越し

夏越し
ラベンダーは高温多湿に弱いため、夏は蒸れや直射日光を避け、涼しい場所で管理することが重要です。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 日当たりと風通し:午前中は日光が当たり、午後は日陰を選ぶ。風通しの良い場所も重要。
  • 水やり:土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷり与える。ただし、受皿に溜まった水は必ず捨てる。
  • 剪定:花が終わったら、花茎を根元から切り落とす。風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐ。

冬越し
ラベンダーは比較的耐寒性がありますが、品種によっては冬越しさせるために室内に取り込む必要があるものもあります。

耐寒性

  • イングリッシュラベンダーやラバンディン系は、-15℃まで耐えることができます。
  • フレンチラベンダーは、-5℃まで耐えることができます。
  • スパニッシュラベンダーは、0℃までしか耐えることができません。

地植えの場合
耐寒性の高い品種であれば、特に冬囲いの必要はありません。

ただし、雪が積もる地域では、雪囲いをしておくと安心です。

鉢植えの場合
耐寒性の低い品種や、鉢植えの場合は、室内に取り込んで管理します。

日当たりの良い場所で、5℃~10℃くらいの温度で管理しましょう。

注意事項
ラベンダーは、乾燥には強いですが、水湿には弱いです。

そのため、水やりは土の状態をよく確認してから行うようにしましょう。

冬の間は、肥料を与える必要はありません。

まとめ

ラベンダーが茶色くなった。枯れる前に試すべき5つの対処法をご紹介いたしました。

ラベンダーが茶色くなった場合は、原因を突き止めて適切な対処法を取る必要があります。

また、対処法を講じることで、茶色くなるのを防ぐことができると思います。

ラベンダーを健康に育てて、美しい花と香りを楽しんでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました