ラベンダーが葉っぱだけ?咲かない原因と今すぐできる対策5選

ハーブ

ラベンダーは美しい花と香りを楽しむことができる人気のあるハーブです。

しかし、育てているラベンダーが葉ばかりで花が咲かないことがあると、せっかく育てているのに残念ですよね。

ラベンダーが咲かない原因はいくつか考えられますが、ここでは最も一般的な原因と、今すぐできる対策5選をご紹介します。

ラベンダーが葉っぱだけ?咲かない原因を徹底解説!

ラベンダーが葉っぱばかり茂って花が咲かない原因はいくつか考えられます。

主な原因としては、日当たりや水やり不足、栄養不足や病害虫等になります。

また、植え付け時期や品種によっても原因が異なります。

日当たり

ラベンダーは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

日当たり不足になると、徒長して葉ばかり茂り、花芽が付きにくくなります。

特に、春と秋は花芽形成の重要な時期なので、日当たりが十分に確保できていることが重要です。

水やり不足

ラベンダーは乾燥には強い植物ですが、極端な乾燥は生育を阻害し、花芽の形成を抑制します。

特に、夏場は高温多湿になりやすく、水切れしやすいので注意が必要です。

過剰な水やり

ラベンダーは水はけの悪い土壌を嫌います。

水やりが多すぎると根腐れを起こし、花芽が付きにくくなります。

栄養・肥料不足

ラベンダーは生育期に十分な栄養を必要とする植物です。

肥料不足になると、葉は茂るものの花芽をつけるためのエネルギーが不足し、開花しにくくなります。

葉は茂っているが、花が咲かない
葉の色が薄緑になる
茎が細く弱い

土壌酸性化

ラベンダーは弱アルカリ性の土壌を好みます。

土壌が酸性化すると、根の吸収力が低下し栄養素を十分に吸収できなくなります。

葉が黄色くなる
葉が枯れる
生育が弱る

病害虫

アブラムシによる吸汁被害
症状:葉や茎に小さな緑色の虫がびっしりついている。葉が黄色く変色したり縮れたりする。
原因:アブラムシが植物の汁を吸って弱らせてしまう。
ハダニによる葉の落葉
症状:葉の裏側に白い点のようなものがついている。葉が黄色く変色したり、落葉したりする。
原因:ハダニが植物の汁を吸って弱らせてしまう。
立枯れ病による根腐れ
症状:茎が茶色く変色したり、枯れたりする。葉が黄色く変色したり、落葉したりする。
原因:立枯れ病菌が根を侵し、植物が水分や養分を吸収できなくなる。

植え付け時期

ラベンダーは、一般的に春(3月~4月)か秋(9月~10月)が植え付け適期です。

この時期に植え付けると、根がしっかりと張るまでに十分な時間が確保でき、翌年には花を咲かせることができます。

一方、夏や冬に植え付けると、気温が高すぎたり低すぎたりして根がうまく張らず、花芽が形成されない可能性があります。

品種

ラベンダーには様々な品種があり、花付きの良い品種とそうでない品種があります。

本来花付きにくい品種の場合は、いくら育てても花が咲かない可能性があります 。

ラベンダーが葉っぱだけ?咲かせる対策5選

ラベンダーが葉っぱだけで咲かない場合の対策

  • 日当たりと水やりの改善
  • 追肥
  • 病害虫対策
  • 適切な植え付け時期
  • 花付きやすい品種を選ぶ

上記の方法があります。

それぞれの方法について詳しく説明いたします。

日当たり

ラベンダーは日当たりと風通しの良い場所を好む植物です。

日照不足は花芽の形成を阻害し、開花を遅らせたり花付きが悪くなったりする原因となります。

・鉢植えであれば日当たりの良い場所に移す。
・周辺の樹木や塀などで日当たりが遮られていないか確認。
・必要があれば剪定や伐採。
・一日最低6時間以上の直射日光が必要。
・花芽を形成する秋には十分な日照が必要。

水やりの改善

ラベンダーは過湿を嫌う植物です。

水やりすぎは根腐れの原因となり、花芽の形成を阻害したり開花を遅らせたりする可能性があります。

・鉢植えの場合は、鉢底から水が出てくるまでたっぷり与える。
・地植えの場合は、基本的に雨水だけでOK。
・葉に細かい毛があり、葉ごと水を与えると蒸れの原因になるので注意。
・株元に水を与える。

追肥

追肥の時期・量・種類と、ポイントをご確認下さい。

追肥のポイント
時期 春と秋が適期です。
夏は暑すぎるので控え、冬は植物が休眠状態に入るので不要。
規定量を守り、与えすぎないように注意しましょう。
肥料が多すぎると根腐れの原因になります。
種類 ラベンダー専用の肥料を使うのがおすすめです。
緩効性肥料を選ぶと、ゆっくりと栄養が溶け出し、長期間効果持続。

病害虫対策

ラベンダーは比較的病害虫に強い植物ですが、まれにうどん粉病や白斑病などの病害虫が発生することがあります。

また、よく発生する害虫としてはアブラムシ、ハダニ、コナジラミなどがあります。

これらの害虫は、植物の汁を吸って弱らせたり、病気を媒介したりすることがあります。

ここでは、主な害虫や病害とその対策・予防方法をご紹介します。

害虫の種類

害虫名 寄生する場所 寄生すると起こること
アブラムシ 葉や茎に寄生 樹液を吸って弱らせる
ハダニ 葉の裏側に寄生 葉の汁を吸って葉を白く枯らす
コナジラミ 葉や茎に寄生 樹液を吸って弱らせ、すす病の原因
カメムシ 葉や蕾に寄生 吸汁して枯れる可能性あり
アオムシ 葉や蕾に寄生 食べて成長を阻害する

対策方法

害虫対策①天敵駆除
害虫名 害虫の天敵
アブラムシ テントウムシ、オドリバエ
ハダニ カマキリ、キヨメダニ、トラシマダニ
コナジラミ テントウムシ、クモ
カメムシ カマキリ、トビズムカデ
アオムシ トビコバチ、カマキリ
害虫対策②薬剤散布
  • 上記の天敵が期待できない場合は、殺虫剤を散布。
  • ラベンダーの開花時期を避けて散布。
害虫の予防方法
  • 風通しの良い場所で育てる。
  • 適切な水やりと肥料を与える。
  • 混み合った枝や葉は剪定して風通しを良くする。

主な病害

病名 症状
うどん粉病 葉や茎に白いカビが生え、葉が枯れる。
斑点病 葉に斑点ができ、葉が枯れる。
灰色カビ病 花や茎に灰色のカビが生え、枯れる。
病害対策
  • 病害虫が発生した葉や茎は、早めに取り除いて処分。
  • 殺菌剤を予防も含めて散布。
病害の予防方法
  • 風通しの良い場所で育てる。
  • 適切な水やりと肥料を与える。
  • 濡れた葉が長時間残らないようにする。

適切な植え付け時期

ラベンダーは日当たりと水はけの良い場所を好みます。

植え付け時期は、春(3月~4月)または秋(9月~10月)が適しています。

ただし、地域によっては気候が異なるため、適期は多少前後する可能性があります。

ご自身の地域の気候に合わせて、植え付け時期を調整しましょう。

花付きやすい品種を選ぶ

ラベンダーには様々な品種があり、花付きやすいものとそうでないものがあります。

花付きやすい品種を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 耐寒性:お住まいの地域の気候に合った耐寒性のある品種を選ぶ。
  • 開花時期:いつ頃花を咲かせたいかによって、開花時期の異なる品種を選ぶ。
  • 香り:好みの香りの品種を選ぶ。
初心者にもおすすめの品種
・イングリッシュラベンダー:最も一般的で、花付きが良く、香りも強い品種。
・フレンチラベンダー:イングリッシュラベンダーよりも花が大きく、香りが甘い品種。
・スパニッシュラベンダー:暑さに強く、乾燥にも強い品種。

ラベンダーを育てるポイント

ラベンダーを育てるポイント

  • 品種
  • 植え付け
  • 剪定
  • 冬越し

上記の4つがあります。

それぞれのポイントについて分かりやすくご紹介いたします。

ポイント①品種選び

ラベンダーには様々な品種があり、それぞれ開花時期や花色が異なります。

日本では、イングリッシュラベンダーやフレンチラベンダー、ストエカスラベンダーなどが人気です。

・イングリッシュラベンダー:6~7月に紫色の花。寒さに強く、育てやすい品種。
・フレンチラベンダー:5~6月にピンク色の花。暑さに強く、乾燥にも強い品種。
・ストエカスラベンダー:7~8月に紫色の花。暑さに強く、乾燥にも強い品種です。

ポイント②植え付け

ラベンダーは日当たりと水はけの良い場所を好みます。

鉢植えの場合は、水はけの良い土を使用し、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。

地植えの場合は、植え付け前に腐葉土や堆肥を混ぜて、土壌を改良します。

ポイント③剪定

ラベンダーは剪定をしないと花つきが悪くなります。

花が終わったら、花茎を根元から切り落とします。

また、秋には全体の高さの1/3程度に剪定します。

ポイント④冬越し

ラベンダーは寒さには比較的強いですが、霜や凍結には弱いです。

冬場は、軒下など日当たりの良い場所で管理するか、防寒対策をする必要があります。

まとめ

ラベンダーが葉っぱだけで咲かない原因と対策方法をご紹介いたしました。

まずはなぜ咲かないのか、しっかりと原因を調べて適切な対策を講じることで開花させることができます。

また、ポイント部分でもお話したように、日々のお手入れや季節ごとの対策も大変重要になるので、その点をしっかりと対策する必要があります。

今回紹介した内容を参考に、ぜひラベンダーの美しい花を楽しんでください。

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