紫色の綺麗なラベンダーを庭に植えて、ラベンダー畑を作ろうと思ったことはないでしょうか。
一面に広がるラベンダー畑に憧れて、庭に同じ環境を再現してみようとしたことはないでしょうか。
そんな思いで庭にラベンダーを植えてみたところ、そんな想像を遥かに超えてラベンダーが巨大化。
こんなはずではなかってと思いながらも、見た目が奇麗なのでそのままにして置くとさらに巨大化してしまう悪循環。
今回は、そんな巨大化してしまったラベンダーの原因と対処法をご紹介いたします。
ラベンダー巨大化!その原因とは?
ラベンダーが本来のサイズより大きく成長してしまう原因は、品種、栽培環境、病害虫など様々な要因が考えられます。
以下、それぞれの項目について詳しく解説します。
品種
ラベンダーには、数百種類もの品種が存在します。
その中でも、特に大柄に成長する品種がいくつかあります。
- イングリッシュラベンダー
最も一般的に栽培されている品種で、草丈は60~100cmほどになります。 - スパイクラベンダー
香りが強く、花穂が長くなるのが特徴です。草丈は80~120cmほどになります。 - ストエカスラベンダー
別名フレンチラベンダーとも呼ばれ、花色が豊富なのが特徴です。
草丈は50~80cmほどになります。
これらの品種は、適切な栽培環境で育てると、さらに大きく成長する可能性があります。
栽培環境
ラベンダーは日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日当たりが悪い場所や、風通しが悪い場所で育てると、徒長して大きく育ってしまうことがあります。
また、ラベンダーは乾燥気味を好むので、水を与えすぎると根腐れを起こし弱った株が徒長してしまう可能性もあります。
病害虫
ラベンダーがかかりやすい病害虫として、アブラムシ、ハダニ、うどんこ病などがあります。
これらの病害虫の被害によって弱った株は、徒長して大きくなってしまうことがあります。
ラベンダー巨大化!木質化の原因
ラベンダーが巨大化、木質化する主な原因は、剪定不足です。
剪定せずに放置することで、木質化が進み、株が大きくなりやすくなります。
その他にも、品種によっては元々大きくなるものや、日当たりや風通しの悪い環境、水や肥料の管理不足などが原因として考えられます。
ラベンダーの木質化は、植物が成長する上で自然な現象の一つですが、剪定などの適切な手入れをすることで、その進行を遅らせたり、株を若返らせることができます。
木質化の問題
- 開花量が減る:新しい枝が伸びにくくなり、花が咲く数が減少します。
- 株が弱る:木質化した部分は枯れてしまい、株全体の力が弱まります。
- 見た目が悪くなる:木質化した部分は茶色く変色し、見た目が悪くなります。
ラベンダーの巨大化、木質化の防ぐ方法や対処法は後述しております。
ラベンダー巨大化!防ぐ方法
ラベンダーは、一般的に30~60cmほどの高さに成長する多年草ですが、適切な管理や環境によっては、1mを超える巨大な株にまで成長することがあります。
ラベンダーが巨大化すると、見た目が悪くなるだけでなく風通しや日当たりが悪くなり、病気や害虫が発生しやすくなるなどの問題があります。
ラベンダーの巨大化を防ぐ方法について、詳しくまとめてご紹介します。
適切な剪定
ラベンダーは、剪定を怠ると枝葉が茂りすぎて巨大化しやすくなります。
剪定は、開花後と春先に行うのがおすすめです。
開花後の剪定は、花茎を切り戻すことで、次の花の付きを良くする効果があります。
春先の剪定は、全体のボリュームを調整し、風通しを良くする効果があります。
適切な株間で植える
ラベンダーは、根がよく張る植物なので、株間が狭いと根が詰まって巨大化しやすくなります。
株間の目安は、品種によって異なりますが一般的には30~50cm程度です。
鉢植えの場合は、鉢の大きさに合わせて株数を調整しましょう。
適切な日当たりと水やり
ラベンダーは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
日当たりが悪いと徒長しやすくなり、水やりが多すぎると根腐れを起こしやすくなります。
日当たりは、1日6時間以上直射日光が当たる場所を選びましょう。
水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
肥料を控える
ラベンダーは、肥料を与えすぎると徒長しやすくなります。
肥料は、春と秋に緩効性肥料を少量与えるだけで十分です。
品種を選ぶ
ラベンダーには、様々な品種があります。
中には、自然と背丈が低く抑えられる品種もあります。
巨大化を防ぎたい場合は、そのような品種を選ぶのも良いでしょう。
ラベンダー巨大化!その対処法
適切な対処法を知らずに放置していると、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなったり、巨大化して見た目も悪くなってしまいます。
ここでは、ラベンダーの巨大化を防ぐための剪定、肥料、薬剤の対処法について、それぞれ詳しく説明します。
剪定
ラベンダーの剪定は、適切な時期に行うことが重要です。
剪定時期を間違えると、花芽を傷つけてしまったり樹勢を弱めたりする可能性があります。
剪定時期
- 開花後:花が終わった後、5〜7月に剪定を行います。
- 花穂を切り取り、全体の高さの1/3程度に剪定します。
- 秋〜冬:2〜3年経った株は、9〜10月または2〜3月に強剪定を行います。
- 古くなった枝や枯れた枝を根元から切り落とします
剪定方法
- 剪定ばさみは、切れ味が良く、消毒済みのものを用意します。
- 枝は太いものから切り、切り口は斜めにカットします。
- 切り込みは、枝の分岐点で行うと、新しい芽が出やすくなります。
剪定の注意点
- 剪定時期を間違えると、花芽を傷つけてしまったり、樹勢を弱めたりする可能性があります。
- 剪定後は、水やりと追肥を忘れずに。
- 強剪定は、樹勢が弱っている株には行わない。
肥料
ラベンダーは痩せた土地でもよく育ちますが、肥料を与えることで、より良い生育を促すことができます。
肥料の種類
- 化成肥料:春と秋に与えます。
- 有機肥料:冬に与えます。
肥料の与え方
- 化成肥料は、株の周りに撒いて軽く土に混ぜます。
- 有機肥料は、株の周りに穴を掘り、そこに与えて土をかぶせます。
肥料の注意点
与えすぎると、根腐れの原因となるので注意が必要です。
夏は肥料を控えます。
薬剤
ラベンダーは病害虫に比較的強い植物ですが、適切な薬剤を使用することで被害を防ぐことができます。
主な病害虫
- アブラムシ:新芽や葉に寄生し、樹液を吸います。
- ハダニ:葉の裏側に寄生し、葉の汁を吸います。
- うどん粉病:葉に白い粉状のカビが発生します。
薬剤の種類
- 殺虫剤:アブラムシやハダニなどの害虫駆除に使用します。
- 殺菌剤:うどん粉病などの病害防除に使用します。
薬剤の使用
- 薬剤は、ラベルの指示に従って使用します。
- 使用量は、必ず守ります。
- 散布後は、十分な水で洗い流します。
薬剤の注意点
- 薬剤は、人やペットに誤ってかからないように注意が必要です。
- 薬剤は、使いすぎると薬剤耐性を持つ害虫が発生する可能性があるので注意が必要です。
まとめ
ラベンダーが巨大化する原因と対処法を紹介いたしました。
ラベンダーに限らず、適切な対処をしないと綺麗な状態を維持できませんし、無法地帯になります。
このまま良いと思って手を入れないことで、逆に良くない結果になる場合もあります。
ラベンダーの巨大化に関してはまさにそれに該当すると思います。
キレイな見た目で、そのままで良いと思って剪定や手入れを怠ったことで起こってしまう。
しっかり手入れをして、巨大化させないようにラベンダーを育ててみて下さいね。
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