ゴキブリはハーブの香りが苦手で、ハーブには忌避効果あると言われていますが、そんなハーブでも使い続けるとゴキブリは慣れてしまう可能性がある。というのは本当なのか。
また、そんなハーブで本当にゴキブリを撃退できるのか、ゴキブリが苦手なハーブの種類や効果的な対策、ハーブ以外の対策と合わせてご紹介いたします。
ゴキブリがハーブに慣れるって本当？
ゴキブリは嗅覚が非常に発達しており、ハーブの香りを嫌います。
しかし、時間の経過とともにハーブの香りに慣れてしまうことがあります。
ゴキブリがハーブに慣れる理由は以下の３つがあります。
繰り返し同じ刺激を受けると、脳が反応を弱める現象です。
ゴキブリがハーブの香りに慣れることで、その刺激に対する反応を弱めていきます。
ゴキブリは学習能力が高く、ハーブの香りと餌の関連性を学習する可能性があります。
ハーブの香りと餌が同時に存在する状況が続くと、ゴキブリはハーブの香りを危険なものではなく、餌の存在と関連付けるようになります。
ゴキブリの嗅覚感度や学習能力には個体差があり、ハーブに対する反応も個体によって異なります。
ゴキブリがハーブに慣れるまでにどれくらいの時間がかかるのか
ゴキブリがハーブに慣れるまでにどれくらいの時間がかかるのか、明確な答えはありません。
ゴキブリの種類やハーブの種類、個体差、環境などによって大きく異なるためです。
一般的には、ゴキブリは新しい環境に慣れるまでに数週間から数ヶ月かかると言われています。
そのため、ハーブの香りにも数週間から数ヶ月で慣れてしまう可能性があります。
しかし、ハーブの中にはゴキブリが特に嫌がる香りを持つものもあり、そういったハーブであれば、ゴキブリが慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
例えば、ペパーミントやラベンダー、レモングラスなどのハーブは、ゴキブリが嫌がる香りとして知られています。
これらのハーブをゴキブリの通り道に置いたり、ハーブティーをスプレーしたりすることで、ゴキブリを撃退することができます。
また、ハーブの効果を長持ちさせるためには、一定期間でハーブを交換することが重要です。
ハーブの香りが弱くなると、ゴキブリが慣れてしまう可能性があります。
ゴキブリがハーブに慣れないようにするための対策
ゴキブリはハーブの香りを嫌う傾向がありますが、完全に駆除できるわけではありません。
ハーブ単体でゴキブリ対策を完結させるのは難しいでしょう。
ゴキブリがハーブに慣れないようにするためには、以下の対策を組み合わせることが重要です。
定期的にハーブを交換する
ハーブの香りは時間の経過とともに弱まるため、ある程度の期間ごとに新しいハーブと交換する必要があります。
目安としては、1～2週間ごとです。
複数の種類のハーブを使用する
ゴキブリは特定の香りに慣れてしまうことがあるため、複数の種類のハーブを組み合わせて使用することでハーブの効果を高めることができます。
ハーブを効果的に配置する
ハーブは、ゴキブリの侵入経路や隠れ家となる場所に配置する必要があります。
玄関や窓辺、キッチン、浴室など、ゴキブリが出やすい場所に置きましょう。
ハーブ以外の対策も併用する
ハーブはゴキブリを完全に駆除するものではありません。
ゴキブリホイホイや殺虫剤などの他の対策も併用することで、ハーブの効果と合わせてゴキブリを慣れないようにさせるのが重要です。
ハーブはゴキブリを撃退できるのか？
ゴキブリが嫌がるのは、リモネン、オイゲノール、チモール等の成分のあるハーブを嫌がる性質があり、ゴキブリの嗅覚を刺激したり、神経系に作用したりして、ゴキブリを遠ざける効果があります。
ゴキブリが嫌がるハーブの種類
ゴキブリが嫌がる成分を含むハーブの一例をご紹介いたします。
| ハーブの名前 | 含まれる成分 |
| ミント・ハッカ | リモネン、メントール |
| アロマティカス | チモール |
| タイム | チモール、オイゲノール |
| レモングラス | シトラール、ゲラニオール |
| セロリ | リモネン、テルペン |
| クローブ | オイゲノール |
| クミン | クミンアルデヒド |
ハーブの効果的な使い方
・ハーブを乾燥させて、お茶パックやガーゼなどに包んで、ゴキブリが出没する場所に置く。
・ハーブを水で煮出して、その液をスプレーボトルに入れ、ゴキブリが出没する場所にスプレーする。
・ハーブの精油を水で薄めて、スプレーボトルに入れ、ゴキブリが出没する場所にスプレーする。
ハーブの効果はどれくらい続くのか？
ゴキブリ撃退に効果のあるハーブはいくつかありますが、代表的なものは以下の通りです。
ミント・ハッカ
爽やかな香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるメントールが含まれています。
効果は約1週間〜2週間持続します。
アロマティカス
強い芳香を持つハーブで、ゴキブリが嫌がるリモネンが含まれています。
効果は約1ヶ月〜2ヶ月持続します。
タイム
爽やかな香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるチモールが含まれています。
効果は約2週間〜3週間持続します。
レモングラス
柑橘系の香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるシトラールが含まれています。
効果は約1ヶ月〜2ヶ月持続します。
セロリ
特有の香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるリモネン、セネリンが含まれています。
効果は約1週間〜2週間持続します。
クローブ
スパイスとして使われるハーブで、ゴキブリが嫌がるオイゲノールが含まれています。
効果は約2週間〜3週間持続します。
クミン
スパイスとして使われるハーブで、ゴキブリが嫌がるリモネン、クマリンが含まれています。
効果は約2週間〜3週間持続します。
これらのハーブは、生葉、乾燥葉、エッセンシャルオイルなど様々な形態で使用できます。
効果はハーブの種類や使用方法によって異なりますが、一般的には1週間〜2ヶ月程度持続します。
ハーブの効果を長持ちさせる方法
複数のハーブを組み合わせて使用することで、異なる香りの相乗効果により、ゴキブリが慣れにくくなります。
ハーブを一定期間で交換することで、常に新鮮な香りを保ち、ゴキブリが嗅覚に順応するのを防ぎます。
ハーブを粉砕して使用すると、香りがより強く長持ちします。
ゴキブリ撃退におすすめのハーブ
ゴキブリが嫌がる香りの成分を含むハーブは、ゴキブリ撃退に役立ちます。
ミント・ハッカ
爽やかな香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるメントールが含まれています。
生葉を鉢植えで育てたり、乾燥させた葉をサシェやスプレーにして使用できます。
アロマティカス
シソ科のハーブで、ペパーミントに似た香りがあります。
育てやすく、初心者にもおすすめです。
タイム
料理にも使えるハーブで、ゴキブリが嫌がるチモールやオイゲノールが含まれています。
乾燥させた葉をサシェやスプレーにして使用できます。
レモングラス
レモンに似た香りを持つハーブで、ゴキブリが嫌がるシトラールが含まれています。
生葉を鉢植えで育てたり、乾燥させた葉をサシェやスプレーにして使用できます。
ラベンダー
ラベンダーに含まれるリナロールという成分は、ゴキブリにとって不快な香りであり、近寄らせない効果があります。
また、ラベンダーの香りに長時間触れると、ゴキブリの神経系に作用し死に至らしめる可能性があります。
セロリ
セロリに含まれるリモネンという成分は、ゴキブリにとって不快な香りであり、近寄らせない効果があります。
セロリの葉や茎を置いたり、セロリの精油を水で薄めてスプレーにして使用できます。
クローブ
クローブは、オイゲノールという成分を含む独特な強い香りを持ちます。
この香りはゴキブリにとって不快であり、近寄らせない効果があります。
クミン
クミンには、クミンアルデヒドという成分が含まれています。
この成分は、ゴキブリにとって不快な香りであり、近寄らせない効果があります。
ゴキブリ撃退時のハーブの注意点
ハーブを玄関や台所など、ゴキブリが出やすい場所に置いておくことで、ゴキブリの侵入を抑制する効果が期待できます。
しかし、ハーブの効果は完璧ではありません。以下の点に注意が必要です。
ハーブの香りは時間の経過とともに弱くなり、効果も薄れていきます。
ある程度の期間でハーブを交換したり、アロマオイルを補充する必要があります。
ハーブの香りに敏感なゴキブリもいれば、そうでないゴキブリもいます。
ハーブはゴキブリを駆除するものではありません。
ゴキブリの卵や幼虫には効果がないため、根本的な解決にはなりません。
ハーブは小さなお子様やペットがいる場合は注意が必要
ハーブによっては、小さなお子様やペットにとって毒性がある場合があります。
特に、ペパーミントやラベンダーは、誤飲すると嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
ハーブを手の届かない場所に設置したり、ペットが口にできないよう注意する必要があります。
アレルギーを持っている場合は注意が必要
ハーブの香りが、アレルギーを引き起こす可能性があります。
特に、小さなお子様やペットは、肌が敏感なため注意が必要です。
初めて使用するハーブは、少量から試して様子を見ましょう。
ハーブ以外のゴキブリ対策
ゴキブリは隙間から侵入したり、卵を産み付けたりするため、物理的な対策が効果的です。
物理的な対策として、以下の３つの方法があります。
ゴキブリは1mm程度の隙間でも侵入できます。
玄関ドアや窓枠、サッシ、床下、壁の穴など、あらゆる隙間をコーキング剤やパテ、テープなどで塞ぎましょう。
特に、排水口や換気扇、エアコンの配管周りなどは要注意です。
窓やドアには網戸を設置し、ゴキブリの侵入を防ぎましょう。
網戸は破れや穴がないか常時確認し、破損があれば修繕しましょう。
玄関ドアの隙間には、ドア下隙間テープやブラシなどを設置して、ゴキブリの侵入を防ぎましょう。
ゴキブリの薬剤対策
ゴキブリの薬剤対策は、種類や使い方によって効果が大きく変わります。
ご自宅の状況に合わせて、適切な薬剤を選び、安全に駆除を行うことが大切です。
主に以下の３つの種類があります。
ゴキブリに直接噴射することで駆除できます。
即効性があり、手軽に使用できるのがメリットです。
使用場所：ゴキブリの出現場所や通り道
種類：ピレスロイド系、有機リン系など
注意点：人体やペットへの影響、薬剤耐性
ゴキブリが好んで食べる餌に殺虫剤を混ぜたもので、食べることで駆除できます。
子供やペットがいる家庭でも比較的安全に使用できます。
使用場所：ゴキブリの隠れ場所、巣の周辺
種類：ゴキブリホイホイ、毒餌
注意点：効果が出るまでに時間がかかる、薬剤の誤食
部屋全体に煙を充満させてゴキブリを駆除する方法です。
広範囲に効果があり、卵や幼虫も駆除できます。
使用場所：部屋全体
種類：不燃性のもの、燃焼性のもの
注意点：準備や後片付けが面倒、火災報知器の誤作動
業者によるゴキブリ駆除
ゴキブリの生態や駆除方法に関する専門知識と経験があります。
そのため自分で駆除するよりも確実にゴキブリを駆除することができます。
業者によっては、駆除後の再発防止対策も行ってくれます。
そのため、ゴキブリを再び発生させない対策を講ることができます。
費用は駆除する場所の広さやゴキブリの生息数によって異なりますが、一般的には1万円～3万円程度です。
悪質な業者は、高額な料金を請求したり意味のない駆除を行ったりする可能性がありますので、業者を選ぶ時は注意が必要です。
まとめ
ゴキブリ対策にハーブやハーブ以外の撃退方法を紹介いたしました。
ハーブの香りはゴキブリを一時的に遠ざける効果がありますが、長期的に使用していると効果が薄れていくことがわかりました。
ゴキブリが嗅覚に慣れるだけでなく、ハーブの香りを避ける行動を学習するからです。
ハーブはゴキブリ対策の手段の一つとして有効ですが、単独での対策としては不十分ですので、ハーブとハーブ以外の対策を併用してゴキブリ対策を行ってみて下さい。
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