ローズマリーは、独特の松のような香りと風味を持つ、地中海原産のシソ科のハーブです。
肉料理や魚料理、スープ、煮込み料理など、幅広い料理に活用できます。
しかし、スーパーなどでローズマリーを見つけることができなかったり、使いきれずに余らせてしまうこともあるでしょう。
そんなときには、ローズマリーの代わりに使える代用ハーブがいくつかあります。
ここでは、ローズマリーの代用ハーブを詳しくご紹介いたします。
ローズマリーの代用ハーブとは?
手元にローズマリーがない場合や、別の風味を試したい場合もあると思います。
その際に、ローズマリーの代わりとなるハーブが代用ハーブです。
ローズマリーの代用ハーブを選ぶポイント
風味
ローズマリーは、松のような清涼感のある香りと、やや苦味のある風味を持っています。
代用ハーブを選ぶ際は、この風味にどれだけ近いものを選ぶかがポイントです。
香り
ローズマリーは、強い香りが特徴です。
料理に使用する場合は、その香りを活かすもの、または邪魔にならないものを選ぶ必要があります。
使いやすさ
代用ハーブによっては、手に入りにくいものや、使い方が難しいものもあります。
手に入りやすさや使いやすさも考慮して選びましょう。
料理別ローズマリー代用ハーブの選び方
肉料理
ローズマリーは、ラム肉や豚肉などのクセの強い肉料理の臭み消しによく使われます。
また、鶏肉や白身魚などの淡泊な素材の香り付けにも用いられます。
ローズマリーの代用として以下のハーブがおすすめです。
- タイム:ローズマリーと同様に、肉料理によく使われるハーブです。
スモーキーな香りとほのかな苦みがあり、ローズマリーの風味をある程度再現できます。
- オレガノ:イタリア料理によく使われるハーブで、爽やかな香りと刺激的な風味があります。
ローズマリーよりも強い香りなので、少量から使うようにしましょう。
- セージ:肉料理の風味付けによく使われるハーブです。
独特な香りとほのかな苦みがあり、ローズマリーの風味をある程度再現できます。
魚料理
ローズマリーは、白身魚や青魚の臭み消しによく使われます。
また、風味付けとしても用いられます。
ローズマリーの代用として以下のハーブがおすすめです。
- ディル:爽やかな香りとほんのりとした甘みのあるハーブです。
白身魚との相性抜群で、北欧料理によく使われます。
- フェンネル:な香りと甘みのあるハーブです。
白身魚や青魚の風味付けによく使われます。
- レモンバーム:柑橘系の香りと爽やかな風味のあるハーブです。
白身魚や貝類との相性抜群で、地中海料理によく使われます。
じゃがいも料理
ローズマリーは、じゃがいもの風味付けによく使われます。
ローズマリーの代用として以下のハーブがおすすめです。
- タイム:じゃがいも料理の風味付けによく使われるハーブです。
ローズマリーと同様に、スモーキーな香りとほのかな苦みがあります。
- オレガノ:じゃがいもを使った煮込み料理やオーブン料理によく使われます。
ローズマリーよりも強い香りなので、少量から使うようにしましょう。
- マジョラム:独特な香りとほのかな甘みのあるハーブです。
じゃがいもとの相性抜群で、フランス料理によく使われます。
ハーブを選ぶ際は、料理の種類や目的に合わせて、香や風味を考慮することが大切です。
また、複数のハーブを組み合わせることで、より複雑な味わいを楽しむことができます。
ローズマリーの代用ハーブ5選
ローズマリーの代用ハーブ
オレガノ
タイム
マジョラム
セージ
バジル
の5つがあります。
それぞれのハーブをご紹介します。
地中海沿岸が原産のシソ科の多年草ハーブです。
爽やかでほろ苦い香りが特徴で、料理に使うとスパイシーであたたかみのある風味をプラスできます。
オレガノの特徴
- 爽やかでほろ苦い香り
- 強い抗菌作用
- 消化促進効果
- 風邪予防効果
オレガノの使い方
- トマト料理:トマトソース、パスタ、ピザ、スープなど
- 肉料理:鶏肉、豚肉、牛肉のソテー、グリル、ローストなど
- 魚料理:白身魚、青身魚のソテー、ムニエル、アクアパッツァなど
- その他:ドレッシング、マリネ液、ハーブティーなど
シソ科の多年草ハーブで、地中海沿岸原産です。
小さな葉が密生し、さわやかでレモンのような香りを持っています。
料理では、肉料理や魚料理の臭み消しや香り付けとしてよく使われます。
また、ハーブティーとしても楽しむことができます。
タイムの特徴
- シソ科の多年草で、地中海原産
- 葉は小さく、針のような形をしている
- 爽やかでレモンのような香り
- 肉料理や魚料理、スープ、煮込み料理などに使う
- 殺菌、抗菌、抗酸化作用がある
タイムの使い方
- 肉料理:鶏、肉、豚肉、牛肉などの肉料理の臭み消しや香り付け
- 魚料理:白身魚、青身魚などの魚料理の臭み消しや香り付け
- スープ:鶏肉スープ、魚介類のスープなど
- 煮込み料理:シチュー、ビーフシチューなど
- 野菜料理:ジャガイモ料理、きのこ料理など
- ハーブティー
ローズマリーと同じシソ科に属するハーブで、地中海周辺が原産です。
葉の形や香りが似ており、料理においても代用することができます。
マジョラムの特徴
- ローズマリーよりも香りが優しく、ほのかに甘い
- マイルドな風味で、料理に使いやすい
- 乾燥マジョラムは、ローズマリーよりも香りが強い
- 殺菌・抗菌作用、抗酸化作用がある
- 消化促進作用、リラックス効果がある
マジョラムの使い方
- 肉料理や魚料理の臭み消し
- 野菜スープやミネストローネなどのスープに入れる
- ピザやパスタなどのイタリア料理に風味付け
- ハーブティー
古くから薬用や料理用ハーブとして重宝されてきた、地中海原産のハーブです。
独特の爽やかな香りと風味を持ち、肉料理や魚料理との相性抜群です。
近年では、その浄化作用から、空間浄化にも人気が高まっています。
セージの特徴
- 樟脳のような爽やかな香り
- 苦みと渋みがあり、独特の風味
- 消化促進、抗菌作用、抗炎症作用、血行促進な
- 浄化作用があるとされ、スマッジングと呼ばれる空間浄化
セージの使い方
- 肉料理や魚料理に使うと、脂っぽさを抑え、爽やかな風味付け
- ハーブティーで飲むことで、消化促進やリラックス効果が期待
- 水に浸してうがい薬。口臭予防や喉の炎症緩和効果
- 布袋に入れてお風呂に入れると、体を温め、リラックス効果
- 水やエタノールで薄めてルームスプレー、部屋の消臭や浄化に効果化
インド原産のシソ科メボウキ属の多年草で、日本では一年草として扱われます。
和名はメボウキ(目箒)。
スイートバジルと呼ばれる品種が最も一般的で、甘く爽やかな香りが特徴です。
バジルの特徴
- シソ科のハーブで、爽やかな香りと独特の風味が特徴
- ビタミンA、C、Eなどの栄養素が豊富
- 抗酸化作用や殺菌作用
- ジェノベーゼソースやカプレーゼなど、イタリア料理によく使われる
バジルの使い方
- 葉をそのままサラダやパスタなどに添える
- ソースやジェノベーゼソースを作る
- 肉料理や魚料理の香り付けに使う
ローズマリーの代用となる他のハーブ
ローズマリーの代用となる他のハーブ
ミント
レモンバーム
フェンネル
ディル
の4つがあります。
それぞれのハーブをご紹介します。
爽快な香りと清涼感を持つハーブです。
主にデザートやドリンクに使われますが、肉料理の付け合わせやソースにもおすすめです。
ローズマリーと比べて、ミントはより爽やかで刺激的な香りを持っています。
そのため、ローズマリーの代わりにミントを使う場合は、量を控えめにしましょう。
タブレット
モヒート
レモンのような柑橘系の香りと、ほのかな甘みを持つハーブです。
主にハーブティーやサラダに使われますが、魚料理や鶏肉料理にもおすすめです。
ローズマリーと比べて、レモンバームはより穏やかで優しい香りを持っています。
そのため、ローズマリーの代わりにレモンバームを使う場合は、少し多めに使うと良いでしょう。
チキンハーブソテー
レモンバームティー
セロリのような爽やかな香りと、ほのかな甘みを持つハーブです。
主に魚料理やスープに使われますが、肉料理の付け合わせにもおすすめです。
ローズマリーと比べて、フェンネルはより繊細で上品な香りを持っています。
そのため、ローズマリーの代わりにフェンネルを使う場合は、他のハーブと組み合わせて使うと良いでしょう。
牡蠣のフェンネルオイルマリネ
ポタージュスープ
ピクルスのような酸味のある香りと、ほのかな甘みを持つハーブです。
主にサーモンなどの魚料理や、サラダに使われます。
ローズマリーと比べて、ディルはより独特な香りを持っています。
そのため、ローズマリーの代わりにディルを使う場合は、他のハーブと組み合わせて使うと良いでしょう。
クリームチーズディップ
ポテトサラダ
ローズマリーと代用ハーブを使い分けるポイント
ローズマリーと代用ハーブを使い分けるポイント
香りの強さ
味の強さ
見た目
の3つがあります。
それぞれの項目を紹介します。
ローズマリーは、スギや松のような爽やかで強い香りがあります。
この強い香りは、肉料理の臭みを消したり、料理に奥行きを与えたりするのに効果的です。
しかし、香りが強すぎる場合は、料理全体のバランスを崩してしまう可能性があります。
ローズマリーの香りの強さが気になる場合は、以下のハーブを代用できます。
- タイム:ローズマリーよりも香りが弱く、優しい風味を持っています。鶏肉や魚料理によく合います。
- オレガノ:ローズマリーと同様に、爽やかで強い香りを持っていますが、スパイシーなニュアンスがあります。
- マジョラム:ローズマリーよりも香りが弱く、甘みのある風味が特徴です。羊肉や野菜料理によく合います。
ローズマリーは、ほのかな苦味と甘みを持つのが特徴です。
この味わいは、肉料理や魚料理の旨味を引き立てますが、主張が強すぎるため、繊細な味わいの料理には向かない場合があります。
そのような場合は、以下の味の弱いハーブで代用することをおすすめします。
- バジル:ローズマリーよりも香りが弱く、バジル特有の爽やかな風味を持っています。
トマト料理やパスタ料理によく合います。 - パセリ:ローズマリーよりも香りが弱く、ほんのりとした苦味があります。
彩りとして料理に使うことが多いですが、風味付けにも使えます。 - ローリエ:強い香りが特徴のハーブです。
煮込み料理に使われることが多いですが、少量でも風味付けに効果を発揮します。
ローズマリーは、緑色の針葉樹のような葉をしています。
代用ハーブを選ぶ際は、ローズマリーの見た目に近いものを選ぶと、料理の見た目が美しく仕上がります。
- 針葉樹のような葉:タイム、オレガノ
- 丸い葉:バジル、ミント
- 平たい葉:パセリ、セージ
まとめ
ローズマリーの代用ハーブ5選や風味や使い方をいろいろとご紹介いたしました。
料理で使用されることが多いローズマリーの代用のハーブですので、バジルやパセリなど比較的ご存じの方も多いと思います。
また、ローズマリーはお家でも簡単に水栽培で育てることもできますので、ぜひ興味のあるかたは育ててみて下さいね。
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