ローズマリーに白い虫が飛ぶ原因は?効果的な駆除と予防策

ローズマリーに白い虫が飛ぶ原因は?効果的な駆除と予防策 ハーブ

ローズマリーを育てていて、ローズマリーの周りを白い虫が飛んでいる!なんてことないですか。

それは、ローズマリーを弱らせる害虫なんです。

ローズマリーは比較的丈夫で、防虫効果があると言われるハーブですが、環境によっては害虫の被害に遭うことがあります。

ここでは、代表的な害虫の種類に、害虫が発生する原因と駆除方法や予防策をご紹介いたします。

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ローズマリーに白い虫が飛ぶその正体は?

ローズマリーに飛ぶ白い虫で、代表的な3つの害虫は「コナジラミ(ホワイトフライ)」と「ヨコバイ」と「コナカイガラムシ」です。

この3つの害虫の特徴や見分け方、ローズマリーへの被害と注意点を詳しく解説いたします。

コナジラミ(ホワイトフライ)

ローズマリーに飛ぶ白い虫で最も代表的な害虫の一つがコナジラミです。

コナジラミの特徴と見分け方

  • 見た目と生態:コナジラミは、体長1~3mmほどの非常に小さな白い虫です。全身が白いロウ状の分泌物で覆われており、羽を持つため、植物を揺らすと一斉に飛び立つのが最大の特徴です。この飛び立つ習性から、英語では「ホワイトフライ」とも呼ばれます。
  • 発生場所:主に植物の葉の裏に寄生し、吸汁しています。葉の裏に白い小さな虫がたくさんついていたら、コナジラミである可能性が高いです。卵や幼虫も葉の裏に産み付けられます。
  • 繁殖力:コナジラミは繁殖力が非常に強く、短期間で大量に増殖します。メスだけで単為生殖で増える種類もいるため、一度発生するとあっという間に被害が拡大してしまうため注意が必要です。

ローズマリーへの被害と注意点

コナジラミがローズマリーに寄生することで、以下のような被害が発生します。

  • 吸汁による株の衰弱:コナジラミは口針を葉に刺し、植物の汁を吸って栄養を奪います。これにより、ローズマリーは栄養不足となり、葉が黄変したり、生育が悪くなったりします。ひどい場合は枯れることもあります。
  • すす病の発生:コナジラミの排泄物である「甘露(かんろ)」が、葉や茎の表面に付着すると、その甘露を栄養源として「すす病」というカビが発生します。すす病が発生すると、葉の表面が黒いすすのようなもので覆われ、見た目が悪くなるだけでなく、光合成が阻害されてさらに株が弱ってしまいます。
  • ウイルス病の媒介:一部の種類のコナジラミは、植物ウイルスを媒介することがあります。感染すると、葉の変形や生育不良など、様々な病気を引き起こす可能性があります。
  • 薬剤耐性:コナジラミは薬剤に対する抵抗力をつけやすい傾向があります。同じ薬剤を使い続けると効き目がなくなってしまうことがあるため、複数の薬剤をローテーションで使用する、または物理的な駆除と併用するなどの工夫が必要です。

コナジラミ対策と予防のポイント

コナジラミの発生を防ぎ、被害を最小限に抑えるためには、以下の対策が有効です。

  • 風通しを良くする:コナジラミは風通しの悪い場所を好みます。剪定をこまめに行い、株の内側にも風が通るようにすることで、発生を予防できます。
  • 葉水(はみず)を行う:コナジラミは乾燥を好むため、定期的に葉の裏にも水をかける「葉水」を行うことが予防になります。
  • 物理的な駆除:発生初期であれば、粘着力の強い黄色い粘着シートを設置して成虫を捕獲したり、水で洗い流したりすることで、数を減らすことができます。
  • こまめなチェック:葉の裏をこまめにチェックし、早期発見・早期対応を心がけましょう。被害が広がる前に、見つけた葉ごと切り取るのも効果的です。

ヨコバイ

ローズマリーに飛ぶ白い虫の中でも、特に特徴的な動きをするのがヨコバイです。

ヨコバイの特徴と見分け方

  • 見た目:ヨコバイは体長が数ミリメートル程度の小さな昆虫です。多くは黄緑色や茶褐色をしていますが、中には白い斑点を持つ種類もいます。体が細長く、三角形のような形をしているのが特徴です。
  • 動き:名前の通り、葉の上を横に歩いたり、危険を感じると横に素早くジャンプするように飛び跳ねて移動します。 この独特の素早い動きが、他の害虫との大きな見分け方になります。コナジラミがフワッと舞い上がるように飛ぶのに対し、ヨコバイはピョンピョンと跳ねるように飛びます。
  • 発生場所:成虫も幼虫も主に葉の裏に生息し、植物の汁を吸います。

ローズマリーへの被害と注意点

ヨコバイがローズマリーに寄生すると、以下のような被害が発生します。

  1. 吸汁による「かすり状」の斑点:ヨコバイが葉から汁を吸うことで、吸われた部分の葉緑素が抜けてしまいます。その結果、葉の表面に白い、または黄色い小さな「かすり状」の斑点が多数現れます。
  2. 葉全体の黄化と落葉:被害が進行すると、かすり状の斑点が広がり、最終的には葉全体が白っぽく変色したり、黄色く枯れてしまったりします。ひどい場合は、その葉が落葉することもあります。
  3. 生育の阻害:多数のヨコバイに吸汁されると、ローズマリーの栄養分が奪われ、株全体が弱り、生育が悪くなります。

ヨコバイ対策と予防のポイント

ヨコバイの被害を防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 物理的な捕獲:ヨコバイは光に集まる習性があるため、夜間にライトを当てて集まったところを捕獲したり、粘着シートを設置したりする方法が有効です。また、数が少なければ、見つけ次第捕殺することもできます。
  • 環境改善
    • 風通しを良くする:密集した葉や枝を剪定し、風通しと日当たりを良くすることで、ヨコバイの発生を抑制できます。
    • 雑草の除去:ローズマリーの周辺にある雑草もヨコバイの隠れ家や発生源になるため、こまめに除去しましょう。
  • 早期発見と対処:葉の表面に白い斑点がないか、葉の裏にヨコバイが付いていないか、定期的に観察することが大切です。被害が広がる前に、被害を受けた葉を切り取って処分することも有効な対策です。
  • 薬剤の利用:被害が広範囲に及んでいる場合は、殺虫剤を使用します。ただし、ローズマリーは食用として使うことが多いハーブなので、農薬の使用には注意が必要です。使用する際は、必ず製品のラベルを確認し、使用可能な植物や収穫までの期間を確認してから使いましょう。

コナカイガラムシ

ローズマリーにつく白い虫で、特に注意が必要なのがコナカイガラムシです。

コナジラミとよく似ていますが、その生態と対策には違いがあります。

コナカイガラムシの特徴と見分け方

  • 見た目:体長3~4mmほどの白い小さな虫で、全身が白い綿毛や粉のようなもので覆われています。この白い粉が、まるでコナ(粉)をまぶしたように見えることが名前の由来です。
  • 動き:カイガラムシは成虫になるとあまり動かなくなる種類が多いですが、コナカイガラムシは成虫になっても比較的活発に動き回るのが特徴です。また、幼虫は足を使って活発に移動するため、植物を揺らすとコナジラミのように動いて見えます。
  • 発生場所:主に葉の付け根や茎、枝の隙間など、植物の隠れた場所に群生します。コナジラミが葉の裏に多くつくのに対し、コナカイガラムシはより密集した場所に隠れていることが多いです。

ローズマリーへの被害と注意点

コナカイガラムシがローズマリーに寄生することで、以下のような被害が発生します。

  1. 吸汁による生育阻害:葉や茎から植物の汁を吸うため、ローズマリーは栄養分を奪われ、生育が阻害されます。葉が黄色くなったり、元気がないように見えたりします。
  2. 甘露によるすす病:コナジラミと同様に、コナカイガラムシも甘露を排泄します。この甘露が葉や茎に付着し、それを栄養源としてすす病が発生します。すす病が発生すると、葉の表面が黒いカビで覆われ、光合成ができなくなり、株がさらに弱ってしまいます。床がベタベタしていたり、葉が黒ずんでいたりする場合、コナカイガラムシが発生している可能性があります。
  3. 根への被害:大量に発生した場合、葉や茎だけでなく、根にもつくことがあります。根が被害を受けると、株全体が急激に弱り、最悪の場合、枯れてしまいます。

コナカイガラムシ対策と予防のポイント

コナカイガラムシの駆除は、その生態を理解した上で行う必要があります。

  • 物理的な駆除が最も効果的:コナカイガラムシの成虫は、白い粉状の分泌物で覆われているため、殺虫剤が効きにくいことがあります。そのため、歯ブラシや綿棒などでこすり落とす物理的な駆除が最も効果的です。また、枝葉を剪定して被害部分ごと取り除くことも有効です。
  • 幼虫の段階での駆除:コナカイガラムシの幼虫は、まだ硬い殻や分泌物で覆われていないため、薬剤が効きやすいです。カイガラムシが活発になる春から夏にかけて、幼虫が発生する時期を狙って殺虫剤を散布すると効果的です。
  • 牛乳スプレーも有効:牛乳を水で薄めずにスプレーボトルに入れ、コナカイガラムシに直接吹きかける方法も有効です。牛乳が乾くと膜を作り、カイガラムシを窒息死させることができます。ただし、使用後は匂いが残ることがあるため、屋外での使用が推奨されます。
  • 環境改善:コナカイガラムシは風通しが悪い場所を好みます。剪定をして株の風通しを良くし、株が密集しないようにすることが予防につながります。また、日頃から葉の裏や茎をこまめにチェックし、早期発見・早期対応を心がけましょう。
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ローズマリーに白い虫が飛ぶ原因は?

ローズマリーに白い虫が飛ぶ原因は、その虫の種類によって異なりますが、主に「乾燥」と「風通しの悪さ」が共通した環境要因として挙げられます。

ローズマリーはもともと乾燥に強く、虫がつきにくいハーブとして知られていますが、特定の環境下では白い虫が大量に発生することがあります。

白い虫の代表的な3種類とその原因を詳しく見ていきましょう。

コナジラミ(ホワイトフライ)

コナジラミは高温で乾燥した環境を好みます。

特に、雨が当たらないベランダや室内、夏場の水やり不足などで土壌が極度に乾燥すると発生しやすくなります。

また、密集して生い茂った株は風通しが悪くなり、コナジラミにとって格好の繁殖場所となります。

見分け方は、植物を揺らすと、白い粉のような小さな虫が一斉にフワッと舞い上がります。

葉の裏をチェックすると、白い小さな虫や卵がびっしりついていることが多いです。

ヨコバイ

ヨコバイは、風通しや日当たりが悪い環境で発生することが多いです。

また、周囲の雑草が繁殖源となることもあります。

見分け方は、数ミリほどの小さな虫で、葉の上を横に素早く歩き、危険を感じると横にジャンプするように飛び跳ねるのが特徴です。

この独特な動きが、他の害虫との大きな違いです。

コナカイガラムシ

コナカイガラムシもまた、風通しの悪い場所で発生しやすくなります。

株が密集して風が通らない、または日当たりが悪い環境は、カイガラムシの繁殖を助長します。

見分け方は、体全体が白い綿のようなもので覆われています。

成虫はあまり動きませんが、幼虫は活発に移動します。

葉の付け根や茎に白い塊状のものが付着していたら、コナカイガラムシの可能性が高いです。

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ローズマリーに飛ぶ白い虫の効果的な駆除方法

ローズマリーにつく白い虫(コナジラミ、ヨコバイ、コナカイガラムシ)は、それぞれに効果的な駆除方法が異なります。

状況に合わせて複数の方法を組み合わせることが大切です。

ここでは、各害虫に合わせた効果的な駆除方法を詳しく解説します。

物理的な駆除(初期段階・予防)

薬剤を使いたくない場合や、被害が軽微な初期段階に特に有効な方法です。

  • 水による洗い流し: コナジラミやコナカイガラムシは、水の勢いで吹き飛ばすことができます。特に葉の裏にいる幼虫や卵に、勢いよく水をかけると効果的です。ただし、水のやりすぎで根腐れを起こさないよう注意しましょう。
  • 物理的に取り除く
    • コナカイガラムシには、歯ブラシや綿棒、濡れた布で、葉や茎についた白い塊をこすり落とすのが最も効果的です。成虫は硬い殻に覆われているため、薬剤が効きにくいからです。
    • コナジラミやヨコバイも、数が少なければ粘着テープなどで捕獲したり、手で取り除いたりするのも有効です。
  • 粘着シートの設置: 黄色い粘着シートは、飛んでいるコナジラミやヨコバイを捕獲するのに非常に効果的です。植物の近くに設置することで、成虫の数を減らし、繁殖を防ぐことができます。
  • 剪定: 密集した葉や枝は風通しが悪くなり、害虫の発生原因となります。定期的に剪定して風の通り道を作ることで、物理的な環境改善になります。また、被害がひどい部分は、思い切って枝ごと切り取ることも有効です。

家庭にあるもので作る天然スプレー

食品としてローズマリーを収穫したい場合など、農薬に抵抗がある場合に有効です。

  • 牛乳スプレー: 牛乳を水で薄めずにそのままスプレーボトルに入れ、虫に直接吹きかけます。牛乳が乾くと膜を作り、コナジラミやコナカイガラムシを窒息させることができます。使用後は、匂いが残るのを防ぐために水で洗い流しましょう。
  • 重曹スプレー: 重曹を水に溶かしてスプレーする方法も効果があると言われています。

殺虫剤(被害が深刻な場合)

物理的な駆除で追いつかないほど被害が拡大してしまった場合は、薬剤の使用を検討します。

  • スプレータイプ: 多くのホームセンターや園芸店で、ハーブにも使用できる殺虫スプレーが販売されています。コナジラミやヨコバイは、葉の裏に満遍なくスプレーすることで効果が期待できます。
  • 浸透移行性タイプの薬剤: 土に混ぜて使うタイプの薬剤は、根から成分が吸収され、株全体に行き渡ります。コナカイガラムシが株全体に広がっている場合や、根にもついている可能性がある場合に有効です。

駆除と予防の注意点

  • 早期発見・早期対応: どんな害虫でも、数が少ない初期段階での駆除が最も効果的です。日頃から葉の裏などをこまめにチェックする習慣をつけましょう。
  • 薬剤耐性: コナジラミは特に薬剤に耐性をつけやすい性質があります。同じ薬剤を使い続けるのではなく、別の成分の薬剤をローテーションで使用するか、物理的な駆除と併用することが推奨されます。
  • 食用としての利用: ローズマリーは食用として使うことが多いため、薬剤を使用する際は必ず製品ラベルの「適用作物」や「収穫までの日数」を確認しましょう。収穫直前には使えない薬剤がほとんどです。
  • 環境改善を同時に行う: 駆除と同時に、風通しを良くする剪定や、適度な水やりなど、ローズマリーが健康に育つ環境を整えることが、再発防止の鍵となります。
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ローズマリーに飛ぶ白い虫の予防策

ローズマリーにつく白い虫(コナジラミ、ヨコバイ、コナカイガラムシ)は、一度発生すると駆除が大変です。

そのため、日頃からの予防が何よりも重要になります。

ここでは、白い虫の発生を防ぐための効果的な予防策を詳しくまとめました。

栽培環境の改善

白い虫は、乾燥や風通しの悪さを好む傾向があります。

ローズマリーが元気に育つ環境を整えることが、最大の予防策となります。

  • 風通しを良くする
    • 鉢植えの場合は、風通しの良い場所に置き、壁や他の植物と間隔を空けましょう。
    • 株が密集している場合は、定期的に剪定を行い、枝葉が重なり合わないようにします。株の内側まで風と光が届くようにすることで、虫が隠れられる場所を減らします。
  • 適切な水やり
    • ローズマリーは乾燥に強い植物ですが、土が極端に乾燥するとコナジラミやハダニ(飛ぶ白い虫ではありませんが、乾燥を好む害虫)が発生しやすくなります。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるメリハリのある水やりを心がけます。
    • 特に乾燥しやすい時期には、霧吹きなどで葉に水をかける「葉水(はみず)」を定期的に行いましょう。葉の湿度を保ち、虫の発生を抑制する効果があります。

こまめな観察と早期発見

害虫は、数が少ない初期段階で発見し、対処することが最も効果的です。

  • 定期的な葉の裏のチェック: ほとんどの白い虫は、葉の裏に潜んでいます。週に1回は、葉の裏をチェックする習慣をつけましょう。特に新芽や若い葉は狙われやすいので注意が必要です。
  • 粘着シートの活用: 黄色い粘着シートを鉢の近くに設置しておくと、飛んできた成虫を捕獲でき、発生のサインにいち早く気づくことができます。また、捕獲することで繁殖を防ぐ効果も期待できます。

他の植物との関係

  • 新しく迎える植物のチェック: 新しく購入した植物にすでに害虫が付いていることがあります。購入する際に、葉の裏などを入念にチェックしましょう。他の植物にうつさないためにも、しばらくの間は既存の植物と離して管理する「隔離」がおすすめです。
  • コンパニオンプランツの活用: ローズマリー自体が他の植物の害虫を遠ざける効果を持つと言われていますが、さらに効果を高めるために、虫が嫌う匂いを持つハーブ(例:ネギ類、マリーゴールド、バジルなど)を近くに植える方法も有効です。

葉の掃除

  • 甘露の拭き取り: コナジラミやコナカイガラムシは、排泄物である甘露を葉に残します。この甘露はすす病の原因になるだけでなく、アリを呼び寄せることもあります。甘露を見つけたら、水で濡らした布で拭き取っておきましょう。
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ローズマリーに飛ぶ白い虫以外の要注意な害虫

ローズマリーには、白い虫以外にも注意すべき害虫がいくつかいます。

特にアブラムシとハダニは、白い虫と同様に植物の汁を吸って株を弱らせる代表的な害虫です。

アブラムシ

アブラムシは、ローズマリーの新芽や茎に群生する小さな虫です。

ローズマリーには防虫効果があると言われますが、環境や植物の状態によってはアブラムシの被害に遭うことがあります。

アブラムシの特徴と見分け方

  • 見た目: 体長1〜4mmほどの小さな虫で、緑色や黒色、茶色など様々な色をしています。
  • 発生場所: 新芽や若葉、茎など、柔らかくて汁を吸いやすい部分に密集して寄生します。
  • 繁殖力: メスだけでも繁殖できるため、短期間で爆発的に増殖します。

ローズマリーへの被害

  • 吸汁による生育阻害: 葉や茎から植物の汁を吸い、生育を阻害します。葉が丸まったり、変形したりすることがあります。
  • すす病の併発: コナジラミと同様に、排泄物である「甘露」が原因で、すす病を引き起こします。
  • ウイルス病の媒介: アブラムシは、植物ウイルスを媒介することがあります。

アブラムシの予防と対策

  • 窒素肥料の与えすぎに注意: 窒素分を多く含む肥料を与えすぎると、アブラムシが好むアミノ酸が生成され、被害に遭いやすくなります。
  • 物理的な駆除: 数が少なければ、指で潰したり、水で洗い流したりします。
  • 牛乳スプレー: 牛乳を水で薄めずにスプレーボトルに入れ、アブラムシに直接吹きかけます。乾くと膜を作り窒息死させます。ただし、使用後は水で洗い流さないとカビが生えることがあるため注意が必要です。
  • 反射材の利用: アブラムシは光を嫌うため、株元にアルミホイルなどを敷いて光を反射させると、予防効果が期待できます。

ハダニ

ハダニは非常に小さく、肉眼で見つけるのが難しいことが多い害虫です。

白い虫(コナジラミ)と混同されることがありますが、ハダニはクモの仲間で、飛ぶことはありません。

ハダニの特徴と見分け方

  • 見た目: 体長0.3~0.5mmと非常に小さく、赤色や黄色、褐色をしています。葉の裏をよく見ると、小さな点のようなものが見えることがあります。
  • 被害の兆候: 葉の表面に、吸汁された跡である白い小さな斑点や、かすり状の模様が多数現れます。被害が進行すると、葉全体が白っぽくなります。
  • 糸: 大量発生すると、クモの巣のような細い糸を張ることがあります。

ローズマリーへの被害

  • 吸汁による光合成の阻害: 葉緑素を吸い取られるため、葉の光合成能力が低下し、株が弱ります。
  • 落葉: 被害がひどいと、葉が黄化して落葉してしまいます。

ハダニの予防と対策

  • 乾燥を防ぐ: ハダニは乾燥を好みます。定期的に葉の裏にも水をかける「葉水」が最も効果的な予防策です。
  • 水のシャワー: 発生してしまったら、水の勢いで葉の裏からハダニを洗い流します。毎日繰り返すことで、数を減らすことができます。
  • 薬剤: ハダニは薬剤耐性を持ちやすいため、ハダニ専用の殺ダニ剤を複数種類用意し、ローテーションで使用すると良いでしょう。

共通の予防策

アブラムシとハダニも、白い虫(コナジラミなど)と同様に、風通しの良い環境適切な水やりが最大の予防策となります。

日頃から株をよく観察し、早期発見・早期対応を心がけましょう。

ローズマリーは食用として使うことが多いため、薬剤を選ぶ際には「食用ハーブ」に使えるものか、収穫までの期間はどれくらいかなどを必ず確認することが重要です。

まとめ

ローズマリーに白い虫が飛ぶ原因は?効果的な駆除と予防策をご紹介いたしました。

ローズマリーの周りを白い虫が飛んでいて、びっくりしたことがある!

育てているとそういう状態になってしまうことがあると思います。

そんな状況でも、原因の害虫を確認して、害虫にそった駆除をすることで、ローズマリーを元気にすることが出来ると思います。

まずは諦めることなく、ローズマリーに白い虫が飛ぶことがないように、駆除や予防をしっかり行ってみて下さいね。

この記事が参考になれば幸いです。

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